学校生活

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《生け花教室》自然を通して日本の美に触れる

  12月6日(金)(17:30~19:05)に、4年生を対象として生け花教室が行われました。本教室は、生け花を通じて日本文化を理解すると共に、自然を愛でる心を育むことを目的として毎年行われているものです。講師として、本校の卒業生でもある池坊華道教授の今井憲克様をお招きして日本最古の流派である池坊「華道家元池坊」や生け花の歴史について学んだ後、1人1杯ずつ作品を制作しました。

  生徒たちは、3種類の花束(アオモジ・ガーベラ・ルスカス)、(サンゴ水木・ピンポン菊・クジャクヒバ)、(カンガルーポ・カーネーション・ゴット)の中から好きな1束を選び、生け花に挑戦しました。今井先生の実演を見つめる姿は真剣そのもので、「花器と一体化させる」というご指導の下、悩み抜きながら配置していました。同じ種類の花であっても1本1本花の姿や葉の形が異なるため、茎の長さや角度の調整に苦戦したようです。生徒たちからは、「よく観察しながら花の向きやバランスを決めた」、「思っていたより上手くできたので嬉しかった」、「今井先生の手直しで、さらに素敵になったのがすごいと思った」という感想が聞かれました。創意工夫を凝らしながら完成させた作品を誇らしげな表情で披露している生徒もおり、それぞれが考える「美」を表現することができた様子です。どの作品からも作り手の真心が感じられ、趣溢れる出来映えでした。

  今回の貴重な体験により、自然と向き合うだけでなく、自分自身とも向き合うことができたのではないでしょうか。