北海道函館中部高等学校
第41代校長 清水 信彦
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本校は、明治28年に函館尋常中学校として創設され、その後、旧制函館中学校の時代を経て、昭和25年に現在の北海道函館中部高等学校となり、本年度は創立130年目の節目を迎える道内屈指の歴史を誇る伝統校です。
本校の正門を通ると、「白楊魂」(はくようこん)と刻まれた大きな石碑が目に入ります。「白楊」とは、ポプラの別名で、明治39年に現在の地に校舎が移転された際に、当時の生徒たちの手によって植えられたポプラが、現在に至るまで函中生を温かく見守ってくれています。
ポプラは弾力性に富み、風雪にも耐え、天高く真っすぐに成長する木です。ポプラのようにしなやかにたくましく、高い理想に向かって努力する函中生の姿を「白楊魂」と呼び、その精神は現在も函中生にしっかりと受け継がれています。
本校生徒の多くが大学進学を目指し、国公立や難関私立大学に数多くの合格者を出しています。また、学校行事や部活動も盛んで、文武両道を実践するなかで、「自主自立の精神」を養っています。
本校は、これまでも高い語学力と国際感覚を身に付け、世界に通用する人材育成を目指した文部科学省の「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール(SELHi)」の研究指定校として大きな成果を上げてきました。さらに、平成20年度から現在に至るまで、「医進類型研究指定校」として、地域医療の現状や課題について学ぶとともに、医療従事者への理解を深める機会を提供し、将来における本道の地域医療を支える人材を育成するための取組を進めてきました。
そして、令和2年度からは、文部科学省の「スーパー・サイエンス・ハイスクール(SSH)」の指定を受け、令和4年度からは理数科が新たに設置され、普通科4クラス、理数科1クラスとして新生函館中部高校がスタートしました。先進的な理数系教育を通じて生徒の科学的思考力を培い、地域及び世界で活躍できる科学系人材の育成を目指すとともに、正解のない問いに果敢に挑戦していくための知識と技術、それを基盤とした思考力・判断力・表現力、さらには主体的な探究心や実践・発信力等を、本校生徒に培っていきたいと考えています。
これからも本校では、「高きを望んで止まざる向上心。大地に根を張る生命力。逞しい成長力」を表す「白楊魂」を柱とした輝かしい伝統を継承するとともに、次代を創造する主体者の育成を図るべく社会の動向を的確に捉え、未来を見据えた教育活動に果敢に挑戦してまいります。
令和7年(2025年)4月1日